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卸本町リノベーションプラン

共栄建設(株) インターンシップ2021

卸本町を知っていますか?

みなさんは「卸本町」という場所を知っていますか?1970年代まで、繊維業が盛んだった浜松。市街地では手狭になったため、どこか別の場所に多くの企業が拠点を構えようという動きがありました。その場所に選ばれたのが卸本町です。しかし、1980年代から繊維業は急速に冷え込み、かなり縮小してしまいました。今回のインターンシップで卸本町を題材にするにあたり、実際に訪れてみましたが、写真のとおり人通りはほとんどなく、営業している会社よりもシャッターを降ろしている会社のほうが多い状態でした。

年々注目が集まってきています!

シャッターを降ろした会社ばかりが目につく卸本町ですが、近年、商団地独特の街並みに注目が集まっています。大きなトラックの往来を考えて作られた広い道路には、路上駐車し放題。いちいち駐車場を探さなければいけない街中とは違い、行きたい店にふらっと入ることができます。またメインストリートには、5年前からハンバーガー屋さん(GS BURGER)、2年前からスケートボード場(Nu-tria skatepark)などが開店したこともあり、浜松にいながらアメリカを感じられるスポットへと変身しつつあります。卸本町は、その区域全体で居住が禁止されているため、夜間にイベントを行っても誰にも迷惑をかけることなく楽しめるというのも魅力です。浜松の中でも新しい若者の拠点となる可能性があると感じました。

紹介したお店

Nu-tria skatepark
今回お話を伺った近藤さんが経営されているスケートボード場です。

これは編集画面用のサンプルです。

「プレビュー」から実際の見た目をご確認ください。

GS BURGER
6年前から卸本町にあるバーガー屋さんです。

これは編集画面用のサンプルです。

「プレビュー」から実際の見た目をご確認ください。

GS BURGER
6年前から卸本町にあるバーガー屋さんです。

これは編集画面用のサンプルです。

「プレビュー」から実際の見た目をご確認ください。

メインストリートのすぐ近くにあるほんまちビルは、メインストリートの雰囲気とは打って変わり、昭和な雰囲気です。ホテルは閉館していますが、軽量のランドセルを販売していることゆく社さんの店舗や、喫茶レストランボルドーがあります。営業している店は少ないですが、昭和の面影を残した建物はとても新鮮で、何枚も写真を撮りたくなる魅力があります。町を歩きながら他の人がまだ見つけていない写真映えスポットを見つけてみるのも面白いと思います。

卸本町の事情について詳しく調べました

卸本町は、多くの人から注目を集めているにも関わらず、なかなかお店の数が増えない傾向にあります。卸本町の事情について詳しい方にお話を伺いました。
Nu-tria skatepark 近藤さん
スケートボード場を営んでいる近藤さんに、現在の卸本町の現状についてお話を伺いました。卸本町を歩いていると、シャッターを下ろしている店がとても多かったのですが、それらのなかで新しい借り手を募集しているところはほぼないということが分かりました。
ATLAS LLC. 髙林さん
卸本町が繊維業の中心地として栄えていたころからいる方々のなかには、卸本町が再注目されて、外から様々なお店が出店するということに懐疑的な方もいらっしゃるということを教えていただきました。ゼロから街を作るのではなく、もともとは別の用途で使われていた場所をリノベーションすることの難しさが分かりました。

私が提案する新しい卸本町

近藤さんや髙林さんの話を聞いて分かったことは、シャッターを下ろしている店舗の所有者に貸す意思がないケースが多いため、卸本町で店舗を借りて商売をするハードルはとても高いということでした。それを踏まえて私が提案するのは、卸本町にある「公園」を利用し、卸本町に店舗を所有している人と、新しく自分のお店を構えたい人を繋ぐ場所にするというものです。

本町公園の立地と現状

卸本町の南西にある本町公園は、メインストリートからも近い場所にあります。また、草野球ができるような広いスペースもあるため、そこそこ人を集められるキャパシティもあることから、イベントを行うには申し分ない場所であるといえます。

公園からはじめるリノベーション

卸本町の現状をふまえつつ、また実際に卸本町に足を運び、卸本町をリノベーションするプランを立てました。今回の計画では、卸本町に人を集めることを目的にしています。現在の静かな卸本町を変えたくないという方、また卸本町の店舗を倉庫などとして使っているため、新しく人に貸すつもりはないという方とは相容れない部分がほとんどだと思います。そのような方たちに「こういう卸本町もありかもな」と少しでも思っていただければ幸いです!(※今回の提案では法規制や浜松市の制度などについては除外しております。)
Step.1
公園の整備をする
近隣にある小中学校の生活の授業や技術の授業の一環として、企業などが資材・職人さんなどを提供して遊具を作るプロジェクトを行う。資材は、地元浜松の天竜杉を使うなど、子どもたちに浜松の魅力が伝わるような工夫をする。
Step.2
公園でクラフトマーケットをする
卸本町に工房を新しく構えたい職人さんやメーカーさんなどを集め、クラフトマーケットを行う。その際には、卸本町の店舗を所有している方にも来てもらうことで、職人さんやメーカーさんが直接アピールできるようにする。
Step.3
卸本町を職人のまちにリノベーションする
卸本町には、道路沿いに大きな窓があり中の様子を外から伺うことができるつくりをもつ店舗が多い。その特性を利用し、一般の人に職人さんの仕事を実際に見てもらう場を設けることができると思う。いろんな職人さんが卸本町に集い、ものづくりをすることによって、卸本町が産業の拠点だったかつての姿をよみがえらせることができるのではないかと思う。
Step.2
公園でクラフトマーケットをする
卸本町に工房を新しく構えたい職人さんやメーカーさんなどを集め、クラフトマーケットを行う。その際には、卸本町の店舗を所有している方にも来てもらうことで、職人さんやメーカーさんが直接アピールできるようにする。

最後に

今回、卸本町をリノベーションする計画を立てるにあたり、浜松市産業振興課リノベーション推進グループ長の佐々木さんに、現在浜松で行われているリノベーション事例、また浜松市が行っている「リノベーションスクール」という取り組みなどについてお話を聞かせていただきました。お忙しいなかお時間をいただきありがとうございました!


8/16~8/20の5日間で、共栄建設株式会社のインターンシップに参加させていただきました。なかなか天候が優れなかった5日間でしたが、実際の工事現場、土木事務所や他社への訪問に同行させていただきました。また、成果物として卸本町を取り上げ、このウェブサイトを作る際には、実際に卸本町に足を運び、リノベーションについて詳しい方々を紹介していただき、自分では話を聞こうと思ってもお会いできない方たちにお話を聞くことができました。
今までは知らなかった建設業界のことや土木施工管理技士の仕事内容について理解を深め、興味を持つきっかけとなったインターンでした。貴重な経験をたくさんさせていただき、ありがとうございました。